幸運のシンボル「馬蹄・蹄鉄」の意味と由来。ホースシューアイテムの魅力と選び方

馬の蹄(ひづめ)を守るための鉄製の器具である「馬蹄(ばてい)」は、「蹄鉄(ていてつ)」や「ホースシュー」とも呼ばれ、世界中で幸運をもたらすモチーフとして親しまれています。
馬蹄を象ったモチーフは、ジュエリーやインテリア、ギフトアイテムなど、さまざまな場面で見かける人気のモチーフです。
特に馬蹄型のネックレスは、ファッションにコーディネートしやすくいうえ、さりげなく願いやお守りの意味を込められるのが魅力です。
この記事では、馬蹄や蹄鉄モチーフが幸運の象徴とされる理由やその意味、そして日常に取り入れる方法や馬蹄ネックレスの魅力についてご紹介します。
馬蹄・蹄鉄(ホースシュー)とは?

馬蹄(ばてい)とは、馬の蹄を守るための保護具の総称のことで、蹄鉄(ていてつ)は、馬の蹄に取り付けられるU字型の金属製の器具のことを指します。
英語では、馬蹄も蹄鉄もホースシューと呼ばれます。
馬蹄(蹄鉄)のU字型の形は「幸運を受け止める」とされ、また素材の鉄は「邪気を払う」と信じられてきたことから、魔除けやラッキーアイテムとして使われるようになりました。
ヨーロッパでは、実際に馬蹄を玄関に飾ったり、お守りのように扱われていたことも。
今では、ジュエリーでも「ホースシューモチーフ」として人気があり、馬蹄や蹄鉄に込められた意味が、幸運を願う気持ちとともに、幅広い人に親しまれています。
馬蹄モチーフが幸運や金運の象徴とされる理由

馬蹄がラッキーアイテムとして人気を集めているのには理由があります。
諸説ありますが、昔から語り継がれてきたエピソードや信じられてきた意味を順番に見ていきましょう。
魔除けや厄除けとして使われていたから
ヨーロッパでは古くから、玄関などに馬蹄モチーフのものを飾ると悪いものを寄せつけず、幸運を招くと信じられてきました。
それは、鉄は邪気を払う力があるとされ、U字型の形も「幸せを受け止める」と考えられていたためです。
そのような言い伝えが今も残っていて、馬蹄は魔除けや厄除けのお守りとして、今でも多くの人に親しまれています。
神聖な存在とされていた鍛冶屋(かじや)との関わり
蹄鉄は鍛冶屋がつくるもので、昔のヨーロッパでは鍛冶屋は「火」を扱う特別な職人として神聖視されていました。
そのなかには、「鍛冶屋が悪魔と約束を交わした」という有名な言い伝えもあります。
ある逸話では、鍛冶屋が悪魔の足に蹄鉄を打ちつけたところ、悪魔はその痛みに耐えきれず、「蹄鉄を飾っている家には二度と近づかない」と約束したとされています。
こうした言い伝えから、鍛冶屋がつくる蹄鉄には魔除けの力が宿ると考えられ、幸運を招く特別なものとして広く知られるようになりました。
馬蹄が富をもたらしたから
昔はさまざまな国で馬が財産そのものとされていた時代がありました。
馬がいる家は豊かだと言われ、蹄鉄を付けている馬は「富を運ぶ存在」と考えられていました。
また、イタリアには「村人が権力者の壊れた馬蹄を直したり貸したりして富を得た」という言い伝えもあります。
こうした背景から、馬蹄は金運や繁栄のモチーフとして親しまれ、アクセサリーにもよく使われています。
結婚祝いなどのギフトに選ばれてきたから
イギリスやアイルランドなどでは、結婚祝いとして蹄鉄を贈る文化があります。
蹄鉄を贈られた夫婦は、「幸せな結婚生活を送れる」と信じられており、縁起の良い贈り物として親しまれてきました。
例えばイギリスでは、花嫁がリボンをかけた蹄鉄を手に持って式に臨むと幸せになれるとされる風習があり、ヨーロッパの一部地域では教会に向かう花嫁の安全を願って、玄関に蹄鉄を飾る習慣もあったと伝えられています。
最近でも、馬蹄モチーフのジュエリーを結婚式で身につけたり、式場の装飾に取り入れたりと、幸せを願うシンボルとして選ばれています。
人を踏まない馬の性質から
馬は賢くて、慎重に歩く動物として知られています。
特に「人を踏まない」とされる性質から、安全や災いを避ける象徴と考えられてきました。
そのため、日本では、交通安全を願って馬蹄を車に飾る風習がある地域もあるなど、馬蹄モチーフは「無事に過ごせますように」という想いを込めて選ばれることがあります。
ラッキーセブンと結びつけられているから
蹄鉄は、馬のひづめに7本の釘で固定されることが多く、この「7」という数字が「ラッキーセブン」として縁起の良さと結びつけられてきました。
古くから幸運の象徴とされてきた数字とリンクすることから、馬蹄モチーフには「幸せを運ぶアイテム」というイメージが強く根付いて
馬蹄モチーフのデザインの意味【上向き/下向き】

馬蹄モチーフには、U字型に開いた「上向き」と、逆U字型の「下向き」があります。
それぞれに込められた意味が異なるため、選ぶ際の参考にしてみてください。
上向き(U字型)
上向きの馬蹄は、「幸せを受け止める」意味を持つとされ、幸運を逃さずに溜め込むイメージで捉えられています。
一般的にネックレスなどのジュエリーやお守りアイテムとしてよく使われるのは上向きです。
幸運を呼び込みたいと強く願う方には、上向きのデザインがおすすめです。
下向き(逆U字型)
逆U字型に見える下向きの馬蹄は、「不運を落とす」「厄除けになる」といった意味を持つとされています。
上向きの方が一般的ではありますが、下向きも決してネガティブな意味ではなく、「幸運が降り注ぐ」「悪い運気を流す」といった前向きな願いが込められています。
幸運を引き寄せる馬蹄モチーフの取り入れ方

馬蹄モチーフは、意味や由来を知ったうえで取り入れることで、日常の中にちょっとした特別感をもたらしてくれます。
身につける、飾る、贈る...どんな形でも、幸運を願う気持ちをそっと届けてくれるのが馬蹄モチーフの魅力です。
ネックレスやブレスレットなどのアクセサリーとして身につければ、さりげなく願いを込めたお守りのような存在に。
また、玄関やリビングに飾るインテリアとしても人気があり、空間に明るい雰囲気をプラスしてくれます。
馬蹄モチーフのアイテムは、結婚祝いや誕生日などのプレゼントとしても選ばれることが多く、大切な人への想いを伝えるアイテムとしてもぴったり。
ご自身の厄除けとしてはもちろん、つらいことを乗り越えた誰かへのギフトとしてもおすすめです。
馬蹄モチーフがネックレスに選ばれる理由や魅力
馬蹄モチーフは、お守りのような意味があるだけでなく、日常に取り入れやすいのも魅力のひとつです。
ここでは、ネックレスとして選ばれる理由や、馬蹄モチーフならではの魅力をいくつかご紹介します。
シーンを選ばずに身に着けられる
シンプルで上品なデザインが多い馬蹄ネックレスは、普段着にもお出かけコーデにもすっとなじんでくれます。
おしゃれの邪魔をしないのに、ちゃんと意味が込められているのがうれしいポイント。
毎日のコーデにすっとなじんで、気軽につけられるのも魅力の一つです。
性別や年代を問わない
馬蹄モチーフのネックレスは、シンプルでクセがないから、誰にでもなじみやすいのが特徴です。
かわいすぎず、かっこよすぎないバランス感で、性別や年代を問わず自然に取り入れられます。
家族やカップルでお揃いにするなど、世代を超えて楽しめるジュエリーです。
流行に流されずに長く愛用できる
一時的なトレンドとは違って、馬蹄モチーフは昔からずっと愛されてきた定番のデザインです。
意味があるから飽きにくく、手に取るたびに気持ちが落ち着くような安心感があります。
シンプルだからこそ、どんなスタイルにもなじみやすく、長く愛用できるのも魅力です。
お守りとして身に着けられる
ちょっとした不安や緊張を感じる時、意味のあるモチーフがそばにあると、ふと気持ちが落ち着くことがあります。
馬蹄モチーフのネックレスは、おしゃれを楽しみながら「大丈夫」とそっと背中を押してくれるようなアイテム。
身につけるたびに気持ちを整えてくれる、そんな優しい魅力を持ったアクセサリーです。
プレゼントとしても喜ばれる
馬蹄モチーフのジュエリーは、誕生日や記念日、ちょっとしたお祝いなどで、「幸運を願う気持ち」をさりげなく伝えたいときにぴったりの贈り物です。
相手を想う気持ちが伝わりやすく、年代を問わず喜ばれる人気のプレゼント。
シンプルで意味のあるデザインだからこそ、アクセサリーにあまり慣れていない方にも贈りやすく、なかでもネックレスは取り入れやすく、どんな人にもなじみやすいのも魅力です。
馬蹄ネックレス選びで押さえたいポイント
馬蹄ネックレスを選ぶときは、自分のライフスタイルや身につけるシーンに合ったものを選ぶのが大切です。
ここでは、選ぶときにチェックしておきたいポイントをいくつかご紹介します。
ライフスタイルに合ったデザインや素材を選ぶ
毎日身につけたい方には、肌なじみの良い素材や、主張しすぎない軽やかなデザインがおすすめです。
華やかさを求める方は、ダイヤモンドやカラーストーンをあしらったものを選ぶと、特別なシーンでも活躍します。
使いやすさやお手入れのしやすさといった点も、選ぶときに意識しておきたいポイントです。
デザインが持つ意味を知る
ネックレスのデザインには、それぞれに意味が込められています。
馬蹄の向きはもちろん、組み合わせるモチーフや石にも意味があることが多いため、意味を知って選ぶことで、より愛着がわきます。
幸運をもたらすモチーフを取り入れる

馬蹄と一緒に取り入れたいラッキーモチーフには、次のようなものがあります。
組み合わせ方によって意味が深まり、自分だけの特別な願いを込めたネックレスに仕上がりますよ。
フクロウ | 知恵や学びを象徴 |
ネコ | 自由やマイペースさを表す |
ツバメ | 旅立ちや無事に戻ってくることへの願い |
てんとう虫 | 幸福の訪れを知らせる |
豚 | 富や繁栄のシンボル |
王冠 | 成功や達成の象徴 |
四葉のクローバー | 幸運や希望 |
星 | 願いの成就や夢の象徴 |
月 | 変化や成長を表す |
波動やエネルギーを高めるフラワーオブライフとツリーオブライフ

続いては、ラッキーモチーフとされる中でも特にスピリチュアルな意味合いが込められた「フラワーオブライフ」と「ツリーオブライフ」について、それぞれの魅力をご紹介します。
フラワーオブライフ|生命の循環を表す神聖幾何学模様
フラワーオブライフは、重なり合う円で構成された神秘的な幾何学模様で、「宇宙の秩序」や「生命のサイクル」を表すシンボルとされています。
成長や再生、調和などエネルギーの循環を表すため、身につけることで内面のバランスを整え、日々の暮らしに安定や安心をもたらすとされています。
自分の内面と向き合いたい時や、気持ちをそっと落ち着かせたい時、前向きな気持ちになりたい、運気を整えたい時にぴったりです。
ツリーオブライフ|成長とつながりを象徴するモチーフ
ツリーオブライフは、天地をつなぐ大樹の姿をかたどった神聖幾何学模様のひとつで、「生命の樹」とも呼ばれています。
地にしっかりと根を張り、空へと枝を大きく伸ばすその形は、生命の力強さや成長、そして人とのつながりを象徴しています。
自然界の秩序やエネルギーの流れを表すデザインとしても知られ、古代からさまざまな文化や信仰の中で大切にされてきました。
ツリーオブライフを身につけることで、自分自身の歩みを振り返ったり、大切な人とのつながりを再確認したい時にもぴったり。
前向きな気持ちで毎日過ごしたい人にそっと寄り添ってくれるような、優しさのあるデザインです。
まとめ

馬のひづめを意味する「馬蹄」は、力強さや豊かさの象徴として古くから親しまれてきました。
そして、その馬蹄に取りつけられる「蹄鉄(ホースシュー)」の形が、魔除けや金運のラッキーアイテムとして世界中に広まりました。
今では、馬蹄モチーフのアクセサリーは幸運を願う気持ちを込めて身につけられるアイテムとして、多くの人に愛されています。
ネックレスとして身につけたり、贈り物として選んだりと、日常の中で気軽に取り入れられるのも魅力の一つ。
意味やデザインにこだわることで、自分らしさを感じられるお気に入りの一つが見つかります。
幸運を呼ぶ馬蹄モチーフを、あなたの毎日に取り入れてみてはいかがでしょうか。